王様とビッグイシュー ~王様とマリ③前編~

王様の住んでいる世界には、王様の住んでいる国以外にも、色々な国がある。お金持ちの国もあれば、貧乏な国もある。
今日は、色々な国の王様が集まって、我らが王様のお城で話し合いをしています。
貧しい国の王様はいいました。「私の国には、たくさんの人たちが明日食べるご飯もなく暮らしているのです。私の国の人たちを助けてくれませんか?」可愛そうに、貧しい国の人々は、王様が何不自由なく暮らしている中、今もお腹をすかせています。豊かな国の王様はいいました。「私達は、助けあわなくてはいけない!貧しい国にみんなで食べ物をあげようじゃないか!」集まった王様達はみな大賛成しました。もちろん、王様も大賛成です。「それではさっそく、皆自分の国に帰って食べ物を集めよう!」
こうして、それぞれの国の王様は自分の国に帰っていきました。
王様は、さっそく執事のセバスチャンに訪ねます。「貧しい国に、一杯食べ物をあげたいのじゃ!セバスチャン、食べ物を集めてくれ!」セバスチャンは王様の考えにとても感心しました!「王様、とても立派になられましたね。私も嬉しゅうございます。では、早速、食べ物を作っている村まで参りましょう!」王様とセバスチャンが話していると、マリがひょっこりと現われました。
「王様、これから出かけるのね!私とても退屈してたのよ。ほうきにのせてあげるから、一緒に連れてって!」マリはとにかく楽しい事が大好き、王様がどこに出かけるのかと、興味津々です。しかし、王様はなかなか首を縦にふりません。「駄目じゃよ、これは王様同士の大事な仕事なんじゃから!」すかさず、セバスチャンが助け舟を出します。「王様、食べ物を集めるのに人では多いほど良いですよ!ぜひマリも連れて行きましょう。」こうして、マリと王様、セバスチャンの一行は食べ物がある村まで出かけていきました。
でも、王様とセバスチャンは、マリのほうきにのることは遠慮したみたいです。マリのほうきの運転は、ちょっとあらいですからね。こうして、王様とセバスチャンは馬に乗り、マリはほうきで出発です。
地面をけって、マリは空に舞い上がります。二つの山を越え、1つの湖を越えると、河のすぐ近くに村が見えてきましたよ!といっても、マリはほうきなので大分早く村に着いたようですね。「王様ったら、遅いのね!暇だから少し周りをみてみましょう。」
マリは、村の近くを流れている河を歩いていました。すると、なんともみすぼらしい、小さな小屋が集まっている場所にでました。
王様のお城よりとても小さく、どの家も壁はボロボロの板、扉は今にも外れそうで、窓には穴が開いていたり、今にも崩れてしまいそうな小屋ばかり。「ここは物置なのかしら?・・」マリが小屋を覗くと、中にはちゃんと人が住んでいました。ただ、何日もお風呂にはいっていないのか、顔はまっくろ。ほころびばかりの服を身につけたおじさんが、何もない部屋の中にぽつんとたたずんでいたのです。おじさんはマリをみるといいました。「あなたみたいに若い女の子が何しにきたんだい?見ての通り、ここには何もないんだよ。」マリは突然話しかけられて、びっくりしてしまいました。「私、王様と食べ物を探しにきたの。でも、ここには確かになさそうね。けどおじさんはどうして暮らしているの?」おじさんは質問には答えずいいました。「王様が食べ物を探しに来たって!私達だって探してるのに、王様にも食べ物がないのかい?」「違うわ、王様は貧しい国に食べ物をわけてあげるのよ。」マリは答えました。
おじさんは、いいました。「そりゃいいことだとも。もちろん、あの人ならそうするさ!私達も食べ物はないけど、着る物はあるからね。うんと貧しい国に食べ物をあげるといい。」そういうと、おじさんは悲しそうな顔をして、いまにも壊れそうな扉を締めてしまいました。
マリはなんだか難しい気持ちです。確かに、貧しい国があるのも確かだけと、このおじさんたちも食べ物がないと思うと、自分のしようとしていることが正しいのか、すっかりわからなくなってしまったのです。そうこうしているうちに、王様の馬車がやってきました。「マリ、待たせたね!さぁ、食べ物をさがしにいこうぞ!」マリは王様の後を着いていきましたが、やはり王様に話をしてみることにしたのです。「ねぇ、聞いて王様。私考えた事があるの」

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