王様とはじっこの村 ~王様とマリ④前編~

今日も平和な王様のお城。マリは何か面白いがものがないかと、お城の一番高い塔から景色をみています。マリは魔女の国からやって来た見習い魔女。この世界のことを勉強中の、少しおてんばな女の子です。
マリはふと気になったことあり、執事のセバスチャンに尋ねました。「ねぇ、セバスチャン、王様の国はどこからどこまでなのかしら?あそこの高い山の向うは王様の国?」セバスチャンは、王様に仕えて50年、王様が小さい頃から王様の世話をしてきた、優秀な執事で、この国のことは何でも知っています。
セバスチャンはいいました。「ええ、その山の向うも王様の国ですよ。王様の国はとても広いのです。ああ見えても、王様は立派なのですぞ!」「へぇ~」マリはいまいち信じられないという顔。無理もありません。王様は大人になっても好き嫌いばかり、とても立派な人には思えなかったのです。
その時、後ろで声がしました。「マリ、セバスチャン、私を置いて何をしておるのじゃ!」王様は、一人ぼっちにされて寂しかったのでしょう。やっぱり子供みたいな王様です。「ああ、王様。この国ってとっても広いのね。国のはじっこまでいってみたいわ!。」マリは王様に言いました。ちょうど王様も退屈していた所です。平和だから、あまりやることがないのですね!「よし、では国のはじっこまで今日はでかけよう!」王様もマリの提案に大賛成です。
しかし、セバスチャンは少し困り顔です。「しかし、王様。この国はとても広いのですよ。馬にのっても、国のはじっこまでいくのに3日は掛かってしまうでしょう。」そう、国のはじっこは、山のずっと向うにあるのです。マリは、せっかくの楽しい計画がなくなっては大変だと、慌てて声をかけます。「大丈夫よ!これに乗っていきましょう。」そういうと、マリはじゅうたんに向かって合言葉を唱えます「アイウィッシュ、アイバード!」するとどうでしょう、ふわっとじゅうたんが浮き上がりました。「これに乗っていけば、すぐに着くわよ!」
王様もこれにはびっくりです。「なんと素晴らしい、セバスチャン、早速はじっこまで出発じゃ!」そういうと王様は元気にじゅうたんに飛び乗りました。「王様、日帰りですぞ!」セバスチャンも、王様を注意していても、魔法のじゅうたんの旅は楽しみなようです。さぁ、じゅうたんにのった三人は、国境に向けて出発です!じゅうたんはふわりと浮き上がると、窓から勢いよく飛び出しました。
じゅうたんは凄いスピードで空を駆け抜けます。お城がどんどん小さくなって、大きな山を二つ越え、河を渡ると、小さな村が見えてきました。「あそこが王様の国のはじっこですぞ!」セバスチャンが決して下をみずにいいました。「了解!」そういうとマリはじゅうたんを杖でつつきます。「着陸するから、しっかり捕まってるのよ!」その言葉と同時に、じゅうたんは傾いて、一目散に地面に向かっていきます。「ぎゃーーーー。」王様もセバスチャンも、地面にぶつかってしまうんじゃないかと大声をあげています。
「きゃ~!」マリ達が乗ったじゅうたんは、地面に一直線。哀れ木に引っ掛ってしまいました。「う~ん、王様、大丈夫!?」地面にはぶつからずにすみましたが、王様達は葉っぱだらけです。「う~む、もう二度とじゅうたんには乗らんぞ!」と王様はいいました。「まったくですなぁ・・。」セバスチャンもぶつぶつといっていますが、マリは元気一杯です。「大丈夫そうね。探検に行きましょうよ!」マリはいきようようと、村に向かいました。
「マリ様、私が案内しますのでお待ち下さい!」これ以上トラブルはごめんだと、セバスチャンは慌ててマリを追い掛け、一人になりたくない王様もマリを追いかけます。こうして、マリ達ははじっこの村にたどり着きました。

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